Before & After
現場スタッフに聞く
ICT機器導入前とその後
介護DX~介護の限界を越えるイノベーション
ICT機器導入後大きく変わったのは、業務に追われる「ひっ迫感の解消」です。このことは各スタッフが余裕/豊かさを得たことにつながり、利用者様と向き合う時間がもてるようになりました。
またスタッフ間でのコミュニケーションが増え、暖かな声の掛け合いが自然と行える環境になりました。
1人のマンパワーでは色々な業務に限界がありましたが、ICT機器の導入により沢山の仲間が見えないところから支えてくれている様な気がします。
このことにより、1人の力の限界を越える介護も可能になっています。
Before & After
介護スタッフから
介護老人保健施設みどうの杜
介護長:初雁功子
Theme #1 見守り
Before
「ベッド内蔵見守りケアシステム」導入前は、担当スタッフが実際にラウンドし安否確認していました。
After
ステーションの管理画面にて全ベッド上の利用者様状況がリアルタイムに確認可能になりました。
具体的には、寝ているのか、寝返りしているのか、座っているのか、立っているのか等です。必要に応じてこれらの状況は全スタッフが所持しているiPhoneに通知がきます。
また、ベッドは常に体重測定をしており、体重も管理画面から確認可能になっています。
Theme #2 ナースコール
Before
利用者様がナースコールを押すと、ステーションにて大音量で発報するため、スタッフはステーションに駆けつけ、どこの居室で発報しているのか確認してから居室に向かっていました。
After
利用者様がナースコールを押すと、フロア職員全員が所持しているiPhoneに通知がきますので、居室/利用者様をすぐに特定でき居室に直接向かえます。これによりスタッフの移動距離は最大で95%減少できました。 また、利用者様ごとに設定した体動でも変化や異変があればiPhoneにも通知がきます。
例えば「Aさんは、臥位から起き上がったらiPhoneへ通知」等です。こういったことから、重大事故の発生が減少するとともに、迅速なケアが可能になりました。
Theme #3 記録入力
Before
利用者様ごとに手書きで一覧表に記載した後、個人のカルテへ転記するという二重の入力業務がありました。
After
音声入力システム導入により、測定と同時に音声入力が可能となりました。次のケアに向かいながら音声入力が可能になり、入力時間は最大で98%減少しました。また、ベッド上での体動やナースコールの履歴は全て自動で電子カルテに入力されていきます。
Before & After
看護スタッフから
介護老人保健施設みどうの杜
看護師長:中村亮
Theme #1 薬品管理
Before
薬品の在庫確認は薬品庫に直接行き、台帳(手書きノート)と在庫を照会していました。
After
『ZAICO』アプリの導入により、インターネット環境があれば、どこからでも在庫確認・管理が可能になりました。在庫が少なくなってきている薬は自動でiPhoneに通知がきます。iPhoneで管理できることで、過剰在庫も予防される様になりました。
Theme #2 備品管理
Before
看護・介護備品は館内に6ヶ所ある在庫室に直接行き、目視で在庫管理していました。
After
施設内ほぼ全ての看護・介護備品を『スマートマット』による在庫管理へと移行しました。薬剤など安全のため目視で確認するものは『ZAICO』アプリで行い、オムツやカニューレ、アルコール消毒液など、目視の必要がないものは『スマートマット』で管理しています。また、在庫が不足しそうになると自動で発注まで行ってくれるため、在庫管理そのものがほぼ無くなりました。
看護・介護備品の在庫管理という業務から解放され、看護スタッフが本来担うべき対人援助に注力でき、利用者様へのケア・キュアの向上につながっています。
音声入力システム“ハナスト”の活用
Theme #3 多職種連携
Before
これまでは利用者様に体調変化があった場合、現場で対応している介護スタッフが看護師を探し、介護スタッフから情報収集をしてから、看護師が対応していました。
After
『ハナスト』の連絡機能を使用することでリアルタイムに情報収集することが可能になり、その場にいなくても現場の介護スタッフに指示を出すことが可能になりました。利用者様の急変時に迅速な情報共有が可能になり、早期治療を実現しました。
Theme #4 看護師間連携
Before
看護師間でやり取りしなければならない場合はまず看護師を探すところから始まり、フロアスタッフに聞き回ったり、館内放送で呼び出すこともしばしばありました。
After
『ハナスト』導入後の現在ではそういったことはありません。そのため、利用者様のケア、キュアに最短の時間で介入できる様になり、結果的に医療、福祉の質の向上に繋がっています。
Theme #5 残務処理
Before
以前は定時に業務を終えるために休憩時間中にも業務の話をするスタッフがいました。
After
今では『ハナスト』の連絡機能を活用し全職員へ申し送りが行えています。記録もケアをしながら言語入力可能なため、休憩時間もしっかり取れ、リフレッシュすることが出来るようになりました。残務も減り職員の精神的なストレスも減りました。
Before & After
“ハナスト”導入に見るICT機器導入前とその後
Theme #1 感染対策
Before
レッドゾーン介入する職員は特定の看護、医師になることが多く、感染リスクが高くなる職員にバイアスがありました。
After
『ハナスト』を導入し、レッドゾーンに入るスタッフが平準化され、医師・看護・介護が遠隔にてリアルタイムにコミュニケーションが可能となりました。
Theme #2 所在確認
Before
「今、どこにいるの?」というスタッフや入所者様の所在確認のための業務、例えば大きな声で呼ぶ等、身体的な負担が大きかったです。
After
『ハナスト』の導入で、いつでもどこでも全スタッフに話しかけられるので、大きな声で職員を呼ぶことがなくなりケアの場は非常に落ち着いた雰囲気になりました。また人を探し回る業務からスタッフが解放されたことにより、移動距離、行動範囲も効率的となった事から身体への負担も減少しました。
Theme #3 新人職員
Before
新入スタッフが業務にあたるなかでその業務内容・対応について確認したい時に、誰に聞いて良いかわからず不安が生じていました。そもそも介護福祉業界は離職率が高く、スタッフの定着が困難でした。その原因として先輩スタッフからのサポートが得られず、精神的な負担や不安ということがありました。しかも現場においては「忙しそう」、「こんな事聞けない・・」など、聞きたくても聞きづらい雰囲気もありました。既存スタッフとしても、サポートしたいが目の前の業務に追われサポート時間の確保が難しかったという現実がありました。
After
新入スタッフが『ハナスト』でその日のリーダーやスタッフ全員ににすぐに質問でき、即答を得られることることで、精神的な負担が軽減されました。 リアルタイムなやりとりが可能になるばかりか気軽・手軽に質問ができ、既存スタッフも離れた現場から音声でのサポートが可能となりました。これによりお互いの安心感が生まれ、新入スタッフの離職原因の一つであった「不安感~精神的な負担」が解消され、今後の定着率アップが期待できます。
Theme #4 申し送り
Before
申し送りのために行う一同集合によるカンファレンスは対人援助というケア業務の上では不可能でした。そこで今まではチームのリーダー同士が申し送りを行い、そこから各スタッフへ、と伝言ゲームのように伝達していた。これにより齟齬や不具合が発生していた現実がありました。
After
『ハナスト』を使用する事により、集合する必要がなくなり、ケアの手をとめる事なく、各スタッフにダイレクトな申し送りが可能となりました。また現在では部署を越えて施設全体連絡も行えます。
Theme #5 記録入力
Before
スタッフは「利用者様へのサービス提供」と「記録業務」を並行して行う必要があります。サービス提供に時間を要した時、記録業務は時間外に行うことも少なくなく、大きな負担となっていました。また入力した内容はリアルタイムでの共有が不可能でした。
After
その中で『ハナスト』の導入で、些細な記録も介護の手をとめることなく記録できるなど、記録における業務効率化が進められました。
Theme #6 そのほかの効果
ワンチーム/一体感や安心感のある雰囲気
従来の連絡方法では業務内容のみならず、実際に「○○をしてきます」に対し、「お願いします」、「ありがとうございます」など、これまでになかった声がけがうまれ、「あのゴミを捨てて頂いた方ありがとうございます」など、従前では目立たなかったスタッフ同士の気遣いが、声をだしてフューチャーされるようになり、スタッフ間での一体感が生まれました。時々「スタッフの○○さん本日お誕生日です。おめでとうございます!」など対面では言いずらい事などもインカムだと言えたりという良い雰囲気づくりの一助にもなっています。
提案が出やすい、集まりやすい
カンファレンスや集合ミーティングなどで提案されていた業務改善に関する提案も、現場から思いついたらすぐ会話ができるので、提案がしやすく、集まりやすくなりました。
スタッフの会話内容を管理・共有による業務の可視化
従前は、些細なことでもリアルタイムでの情報共有が出来なかった。「私は〇〇をしているのに、なぜこのスタッフは〇〇をしているのか」など自分の考えや指示が伝わらず、イライラとしたり、ギスギスとしている事も。しかしインカムによる導入により「○○を出来る人いますかー」「私がいきまーす」「今〇〇をしているので終わったらやります」など業務の見える化が図れました。
Theme #7 なくてはならないツール
“ハナスト”のシステムエラー時には「これじゃ仕事にならない」、「あの人はどこ」、「早く復旧させて」等、“ハナスト”は私たちの業務にもはや無くてはならないツールとなっています。
Before & After
そのほかICT機器導入例
Theme 感染発生後の施設内清掃 お掃除ロボットの導入
Before
これまでは、感染発生すると委託清掃業者の介入が止まってしまい、看護、介護、リハ職、事務などが清掃にあたっていました。
After
お掃除ロボットWhizを i導入し、スタッフの負担がなくレッドゾーンの清潔保持が可能となりました。
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